
前回お話しした「上手な売却のための第一歩」は、「経験者や専門業者から実例や事情をできるだけ多く収集しましょう!」ということでしたが、今回は「売主が自分自身でできる売却成功法」についてです。売却というのは、自らの経験も身近な経験者も少ないため、仲介業者に任せることが多いのですが、「わからないから全てお願いします」では決して良い成果は生まれません。売却する住まいの持ち主は自分自身な訳ですから、当然商品(住まい)のことは自分が一番分かっているはず。売却は、売る側の努力次第でその成果(手取額)が大きく変わってくるものなのです。
「自分でできる売却成功法 その1」は、「良い仲介業者を選ぶこと」です。ここで注意が必要なのは、高い金額を提示する業者が良い業者という訳ではないということ。仲介業者との最初の接点は「査定」です。思い入れの強い自分の住まいですから、高い金額を提示されると気持ちが動いてしまいがちですが、査定によって決まるのは、あくまでも「売り出す価格」です。最初に期待させておいて、後から落胆させるのはプロの仕事とは言えません。辛いアドバイスもしてくれるのが良い仲介業者と言えるでしょう。
「自分でできる売却成功法 その2」は、「住まいの情報をできるだけ多く提供すること」です。もしあなたが買う側だとしたら、説明書のついている商品と付いていない商品、どちらを選びますか?
その《説明書》に当たるものを、多く準備することが重要です。例を挙げると「各設備の取扱説明書」や「補修した履歴の分かる明細書」、「点検時の報告書」、「組合の総会に関する資料」、「町内会の役員名簿」などですが、特に効果的なのは「手作りの近隣便利マップ」です。このマップは、買う側に「この家の利便性」と共に「居住経験」と「売る側の誠意」を伝えることができます。
「自分でできる売却成功法 その3」は、「きれいな状態を見てもらうこと」です。そのためには、1に整理整頓、2に清掃、そしてリフォームでしょう。「整理整頓」は、出しっ放しの状態を見せないこと。「清掃」は、窓(明るさ)と水回り(清潔感)を要チェック。そして好印象の最大のポイントは、実は「床」なのです。「おしゃれの基本は足元から」というように、フローリングならワックス掛け、カーペットならクリーニング (最近はカーペットの染め直しもあるそうです) 次第で印象が全く変わります。それ以上の修復が必要ならば「リフォーム」となる訳ですが、こちらは予算とのすり合わせが大切。施工に関するアドバイスは専門業者にお任せしますが、大前提は「万人向けの間取りや仕様であること」に尽きるでしょう。
「自分でできる売却成功法 その4」は、「見学に来た方を温かく迎えること」です。見学に来る方は、今の住まいを購入した当時の自分だと思ってください。期待と不安でどこかぎこちなかったあの時の自分です。温かく歓迎してあげてください。購入の決断の決め手になるのは、最後は《人》なのです。
「最新の住宅購入法〈前編〉」についてです。
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