かなえ
つまり、バブル崩壊の後は、どんどん金利が下がって行ったわけだから、逆に住宅ローンを利用する人にとっては買いやすくなるってことじゃない。だから当時の広告の中に今が”史上最低金利“ですよっていう見出しがあふれたのよ。
賢一
そう、その“魔法の言葉”でマイホームの購入を決断する人が増えたために、平成6年頃には、特に新築でのマイホーム購入者が急増したんだよ。
裕也
へぇ?、それがマイホームラッシュか。それにしても、さすがかなえちゃん、入社の時から河原崎店長の店にいただけのことはあるね。
かなえ
ちょっと何よ、かなえ”ちゃん“って。私の方が先輩なんだから、かなえ”さん“って呼んでよね。
かなえ
今度”ちゃん“って呼んだら、査定手伝ってやんないからね。
賢一
何だ、まだかなえ君に査定を手伝ってもらっているのか。
裕也
い、いえ、査定計算のチェックの方を少しばかり…。
賢一
チェックじゃなくて、計算自体もしてもらってるんじゃないのか。いいかい、この仕事はお客様の大切な財産を扱うんだよ。ちょっとした計算ミスでお客様に大損害を与えてしまうことだってあるんだから、数字には特に強くならないといけないよ。
かなえ
店長、でも最近は裕也君もほとんど自分でやっていますから…。
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