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さぷりぶ店です! 「マンションの買い替え」を3つのケースでお送りするウェブ連載ストーリー

 
《第1話》「家が同じなら買い方も同じ?」の巻
 
賢一
   
  それより、さっきの3件のお客様のことだけど、査定依頼の理由は何だったんだい?  
   
裕也
はい、ご家族が増えたことによる買い替え希望の方が2件と、先行きが不安でとりあえず自宅の評価を知りたいという方が1件でした。
賢一
それで、査定額と残債はいくらだったんだい?
裕也
買い替えが希望の2件の方はどちらも3LDKで、査定額が1600万円に対して残債は2210万円。もう1件は4LDKで、査定額が1850万円に対して残債がまだ2480万円もありました。
賢一
結構残債があるなぁ。えーと、F地区の当時の分譲価格から見ると…うーん、これは3件ともゆとり返済(※5)みたいだな。

(※5)<ゆとり返済>…当初5年間の支払額を少なくし、6年目以降にその分を上乗せして返済する変則的な返済方法。返済不能者が急増し現在は廃止となっている。

裕也
そうそう、全員、ゆとり返済を使ったって言ってましたよ。
賢一
しかも、自己資金なしの全額借入だね。ところで、この3件の方たちの年令は?
裕也
3LDKの方たちが、それぞれ38才と46才、4LDKの方が確か55才でした。
賢一
ということは、購入時は…28才と36才と45才かぁ。かなえ君、これを聞いて君はどう思う?
   
  20代と30代と40代の、それぞれの家庭の状況も収入も全く違う人たちが、同じマンションを同じ買い方で購入していた…。  
   
かなえ
裕也
自分では全然気付かなかったけど、そうやって考えてみれば変ですね。
賢一
これが実状なんだね。誰もが自分たちの暮らしを一歩前進させようとしてマイホームを購入するんだけど、その大きな買物の買い方、つまり代金の支払い方については、自分の暮らしを基準にしていない。分譲会社が一つの例として提示した支払方法をそのまま採用してしまって、35年間もの暮らしをそのパターンに当てはめている…。
賢蔵
   
  本当の意味で必要な情報というのが、まだまだ足りないんだな。  
   
賢蔵
賢一
と、父さん!
裕也
いつの間に!
かなえ
賢蔵ちゃん、おっはよ〜。
賢蔵
おっはよ〜、かなえちゃ〜ん。
賢一
いつも突然現れるんだから…。でも本当に自分の家計を理解して購入している人ってどれくらいいるんだろうね?
裕也
その手助けができるのが、この仕事なんですよね、店長。
賢一
その通り!これから家を持とうとしている人、そしてすでに家を持っている人にも、必要な情報を提供できるのがこの”仲介“という仕事なんだ。

●次回より、河原崎が裕也の査定した3件を訪問していきます。